自宅療養の罠

気胸の手術後、神経痛が出てしまったこともあり、2ヵ月会社を休むことになりました。

友人や同僚の中には羨ましいと言ってくる人もいましたが、正直その2ヵ月間、楽しかったかというとそうではありませんでした。

最初は長い間休める♪とルンルン気分だった私も、予想していなかった気持ちに苛まれたのです。

人と会わない孤独

私は正直、一人でいるのが大好きです。

仲のいい友達といるのは大好きですが、無理して気の合わない人と一緒にいてまで孤立を避けたいとは思わない性格です。

なので、長い間友達や同僚に会えないのは全く問題ないと思っていました。

しかし、休職すると毎日顔を合わせるのは家族だけ。
大好きな家族ですが、案外人と関わらないことでどんどん暗くなっていってしまいました。

おそらく体調が悪かったのもあると思いますが、
段々家で過ごすのが辛くなり、できる限り長い間カフェで過ごすようになりました。

直接は話せませんが、人に囲まれることで少し気持ちが落ち着きました。

一人でいるのは絶対大丈夫だと高をくくっていたので、正直落ち込んでいった自分にびっくりしました。

時間があることによるネガティブ思考

言わずもがな、休職中は時間があります。

しかし体調はすぐには良くなりませんでした。

長い間寝返りも打つことはできませんでしたし、眠りの浅い日々が続きました。

眠れないと回復できないので、気持ちもマイナス思考になり、

自分は身体が弱いから早く死んじゃうのかな…
肺が悪いからきっと他の臓器もだめなんじゃ…

とどんどん考えても仕方のないことを考えてしまうようになりました。

さらに、私は他にも健康面で問題のあることがいくつかあったため、それらが悪化した場合のことを今心配してネットで検索してしまい、最悪の場合の記事を読んで落ち込んで、また調べて…という悪循環に陥ってしまっていました。

意図的にやることを作る

こんなにネガティブになってしまうのは、全く忙しくなく、それを調べるだけの時間、そればかりを考えて悩める時間があるせいだなと感じました。

そこで、毎日カフェに行って本を読んだり、勉強をしたり、公園へ出かけて元気の出る音楽を聴きながらウォーキングをして気を紛らわせました。

勉強すれば充足感が得られますし、音楽を聴けば自然と元気が出ます。

身体が元気なうちに、自分のやりたいことをやろう!というやる気も生まれました。

時間があるのは素晴らしいことですが、人によってはある程度忙しくしていたほうが気持ちの健康面も保てるのではないかと感じました。

休職して分かった働く大切さ

休職する前は、フリーランスになってずっと家で仕事をするのもいいな♪とすら考えたこともありました。

しかし実際に休職して誰とも接さない時間があまりにも多いと、どんどん暗くなっていく自分に気が付きました。

今まで感じていなかった、誰かと交流することの大切さ、楽しさ。

この気持ちに、実際に仕事を辞めてしまう前に気づけたのはとても大きなことだと感じます。

気胸の手術によって、今まで感じたことのなかった自分の気持ちに接し、人間としても成長できたように思います!

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